2014年大晦日の番組企画を今からあれこれ考える・逃走中SP(フジテレビ)
やはりフジは『run for money 逃走中』でナッシングイズミッシング。裏のNHK、日テレが強力なので冒険でける。大物タレントなぞ邪魔にしかならぬ6時間の気概を。参照は江戸(第13回)、沖縄(第15回)の二編と「信長と忍者の里(第18回)」から「最後のサムライ(第34回)」までの十七編(計十九編)。企画内容の説明は省いてあるから未見の方はちんぷんかんぷん、さらにネタバレともなるのでご注意。
第一部「汚名挽回*1」 ※プレイヤー22人・2時間20分
第二部「80:20の法則*13」 ※プレイヤー31人・3時間10分
- エース級(8)
- 荒川静香、城田優、永井大、NAOKI、的場浩司、眞鍋かをり、ゴリ、濱口優
- 適応力・潜在力の絵札(9)
- 丸山桂里奈、上野由岐子、田中卓志*14、武井壮、東尾理子or篠原信一、スギちゃん*15、菜々緒、おかもとまり、上地雄輔orテレンス・リー
- ムードメーカー(9)
- 叶美香*16、鳥居みゆき、千秋orAMO*17、ピエール瀧、林修、春日俊彰or狩野英孝*18、南明奈or鈴木Q太郎、小杉竜一or宮川大輔orケンドーコバヤシ*19、具志堅用高*20
- ジョーカー(2)
- 延べ百人を確保し自我に目覚めた元ハンター*21、記憶消去処置を施し釈放された竹取カレン(森口瑤子)*22
- 初参加(3)
- ク・ハラorパク・ギュリ(KARA)、オラキオorテキサス(弾丸ジャッキー)、井森美幸*23
余禄
高月ハンゾウ役が高知東生とはまったく気づかなんだ(シリーズ視聴はアルティメット以降)。てっきり地のプロデューサーが演じているものとばかり。ヘリオス社には東幹久がいてほしい。
実は『battle for money 戦闘中』の方が好きだったり。大山加奈やオグシオの適性はそちらだと考える。オグシオが組めば高橋みゆき&山崎静代、ピーター・アーツ&忍、BBB忍&篠崎愛のペアを超える可能性もあるけど、諸般の事情により実現は難しいのかな。
「第13回江戸」鬼怒川下りのハンター達と花火の絵は面白かった(元木大介の「はあ?」もお約束)。他には「第18回信長と忍者の里」いとうあさこの激走、「第34回最後のサムライ」ケンドーコバヤシの「へ?」の連荘とか。
多層階ビルも開放感と閉塞感の錯綜がヒリヒリして良いエリアだが、「第20回卑弥呼伝説」の見晴らしの利くなだらかな丘陵地に萌えた。テレンス・リーやテキサスはさぞ腕が鳴ることだろう。ちなみに、おかもとまりが責められるのがさっぱり理解できない。百歩譲って鈴木拓らには(4打席連続敬遠みたく)ルールの悪用じゃないかと不快感を持つ人もいるんだなーで済ませるが、彼女のケースはまるで当てはまらぬし、草地や斜面で身を遮蔽するのは脚力を考えれば真っ当な策。躊躇なく土地に背中を預ける彼女に感嘆したほど。無用な声掛けがあったとか当然の声掛けがなかったとかいうのは「策略」以外の推定を退けた一方的な評価、難癖と考える。
仕掛けで笑ったのは用高大活躍の山根通報部隊。ドラマは「白雪姫と野獣王子」、プロットもよく練られた作品だった。船や市電を利用した別エリアへの大移動ミッションは楽しい。バス移動する(乗り遅れる)太川&蛭子の絵は鉄板に相違なかろうが、年末はテレ東が手放さないかしらん。
動きは遅いが多勢で物陰に潜むゾンビハンター企画(競歩選手大量動員)はとうに提案され却下済なのだろう。タレントハンター企画であれば鳥居みゆき、山根良顕、2700ツネ、内間政成、ワッキー、森脇健児あたりだろうか。
「第14回王国の走り人」の亀治郎&愛之助は凡百のヒールとは次元が違う、格が違う、顔が違う。フィルム・ノワール鑑賞時のごとき絶望感、緊張感に耐えられず視聴を止めたほど。が、もはや両人とも大物すぎて出演不可。ヒール、ヒーロー共に梨園は逸材揃いだと思う。
*1:汚名返上・名誉挽回のもじり。
*2:大まかには饒舌に他者を操りたいタイプと冷笑し潜伏するタイプに二分される。
*3:番組出演で下手を打ったのは杉村や鈴木ではなく、三平とこの人だと思う。
*4:タイミングを見計らったスタッフの誘導に引っ掛かった感はあるが、暢気な旅行話が止めを刺した。
*5:だが「一人は自由だから成長しない」は名言。
*6:空回り組とも。
*7:第15回勝利者、最接近のハンターをかわした男でもある。
*8:封印場所からの途中参加枠。
*9:庇護欲をかき立てる外見とは裏腹の自主独往、独立独歩の二人。
*10:究極の爽気or究極の面倒。
*11:組み直しで二度ほど。
*12:過去シリーズ「解除中」から。
*13:「第20回卑弥呼伝説」で富澤が紹介した都市伝説。働き蟻も勤勉なのは20%で残り80%は怠け者であり、そこから怠け蟻だけ集めると20%の勤勉蟻が出現し、また、勤勉蟻だけ抽出しても80%の怠け蟻が出るとする。自由意志の存在否定からの自己弁護にも用いられる。「パレートの法則」とは別物wikipedia:パレートの法則。第二部は強大な俗説への参加者達の挑戦ともなる。
*14:たまの説教モードがキズ。
*15:番組出演で輝いた人だが、第29回で白鳥久美子と組んでしまい、芸人生命にも係わる命取りの危機に。
*16:目前で扉が開いても微動だにしなかった美香さんの姿はシリーズ中最も印象深い場面。エキストラにも丁寧。明晰、冒険心、決断力、その精神的頑強さは130分間集中力を持続させた至高のエース荒川静香に比肩する。
*17:ロビン・フッドを引き連れての登場はレッスルマニアでのサベージとエリザベスの復縁劇並みにベタでも、やはり胸が躍った。
*18:ドラマで良い表情を見せる。天功と並んだ牢獄でとか小森純を見送りながらとか。
*20:携帯鳴るよーと返答しながらのシャドーとか浜口への賛辞とか名場面多し。
*21:アンドロイドの個別記録をつけているファンもいるだろうと。
*22:記憶喪失後、空白を埋める為に他人の人生を模倣する女優になりましたとさ。『ブレードランナー』×『鍵泥棒のメソッド』みたいなの。
*23:第6回に出演済だが未見なのでここにねじ込んだ。ファンなので。
*24:「第32回アルティメット」の敗者復活イベントは凄まじかった。オープニングゲームでの採用もアリ。安めぐみさんは「戦闘中」の前身番組「護衛中」に於ける伝説の無双。