「思い出」は・・・「知性」なんだ

「それは きっと別のフー・ファイターズ あたしじゃぁないと思う これがあたしなの さよならを言うあたしなのよ」

そつぎょう

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅〜特別篇」で太川陽介と蛭子能収の卒業が発表された。どうにか三十回はと願っていたが、致し方のないところ。ルート枯渇を理由に挙げていたが、廃線に伴う徒歩行の増加も予測され、蛭子の過労に配慮したものと思われる。住民…

2015年大晦日の番組企画を今からあれこれ考える・ローカル路線バス乗り継ぎの旅スペシャル(テレビ東京)

ここ十年ほどのテレビ生活で「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は娯楽番組の最高位を占める。つまり自分にとってはワールドカップや五輪以上の鑑賞コンテンツというわけだ。 以下の文章は一ファンの――番組の終わりの始まりはルート枯渇や蛭子健康問題ではなく…

「思い出」は・・・「知性」なんだ

「それは きっと別のフー・ファイターズ あたしじゃぁないと思う これがあたしなの さよならを言うあたしなのよ」

2014年大晦日の番組企画を今からあれこれ考える・逃走中SP(フジテレビ)

やはりフジは『run for money 逃走中』でナッシングイズミッシング。裏のNHK、日テレが強力なので冒険でける。大物タレントなぞ邪魔にしかならぬ6時間の気概を。参照は江戸(第13回)、沖縄(第15回)の二編と「信長と忍者の里(第18回)」から「最後の…

今年心に残った映画五本

と次点いろいろと俳優さん。 ※2014年1月に全ての項目を書き直し。やはり例年通りの妄想記事とします。下書き中は空白に。

コトシのゴサツ

ドゥブレ『幽霊侯の残』 中世フランスの女性「化」学者と夫の徴税吏、妻の愛人、小氷期ヨーロッパの苛酷に暮らす三者の書簡体小説。自己言及のパラドックスを当事者が解明するのが新機軸。禅問答のような局面から展開するFブラウンのSFのようで、懐かしく…

「27日後」の余禄

暴力装置発言に関連して引用されたウェーバーの『職業としての政治』 政治家稼業など一片も頭に浮かばなかった自分は、名物記者列伝等では自慢げに語られる「対象に踏み込まずには情報を得られない――とはいえ、接近する程に、親しくなる程その情報は出せなく…

余禄の余禄BD、或いは500マイルの彼方へ

http://togetter.com/li/113215のブックマークと いくつかまとめたhttp://h.hatena.ne.jp/d-ff/225882353252080546を再掲、加筆したもの R・A・ラファティ 子供たちが駅舎の時計、カウベル、叔母さんのマイセン、インディアン墓地から掘り出した白骨等で水分…

15日後

二週間が過ぎた 世論は平常運転に戻ったのかもしれぬ(朝生は見なかったが) 物量に勝る攻勢隊はすさまじく、消費税率アップは法人税増とセットが常道との論調が一夜でひっくり返った解説者もいたぐらいだからね 自民谷垣党首のエネルギー政策転換への言及が…

冬の蝶、赤い卵

予定していた「麗しのクレア」はまたいつか これはむかしむかしの話 公共事業の抑制を口にすれば「日本をスラムにするつもりか」と一蹴された時よりずっと前、吉井議員が番組で哄笑される以前、中学生が「規制緩和」という言葉を覚える以前の話 原子力問題――…

今年の五さつ

だが今年は片目に怪我を負い読書量が更に減 このままでは読書日記の体裁が繕えぬ(岩波の少年文庫を抱え、うつらうつらと余生を送るのも悪くなかったが) レムの創作したピルクス飛行士は、適当に開いたページから小説を読み始めるのが習いである 『市民ヴィ…

旅館経営者の親族が宿泊客の荷物を物色中―(書きかけ)

タイトルは断片、Rドレイファスのヘプバーンのように、目覚めた時に微笑みながら思い出すたぐいのものでなかったのはたしか

無邪気な赤毛布ダイアリ御始末

限定的でもtさんとgさんがリチャードさんの瑕疵を認識しているようなので(書き途中で論議は終了した様子 「誰に話し掛けているわけでもない」風に文を改め、IDをイニシャルに、トラックバックを外し、閑話をふんだんに付け加える) 件の記事は学生時代に…

えん‐きょくなトラックバック そのなな

おそらくじぶんはもときじのしんいをつかみそこねているだろうから、このエントリはえんごにも、たいりつしゃをあとおしするうしろだまにもならないとおもわれる まず、たいだなミスが、かそうもんだいにまでつらなるのがわからない きょうじゅががくせいに…

今年の五冊

だが今年度は読書量40パーセント減 これではいかんともしがたく、苦しまぎれに未読の五冊を選定 未読となれば、自分は国内の文芸、新刊となる 架空の小説をでっち上げ、書評する力技はこなせそうもないので実在する小説の架空「案内」とした 作品は書評欄…

I know your eyes in the morning sun. I feel you touch me in the pouring rain.

読み直し、書き直しを控え破壊した国語で書く『愛は静けさの中に』トホホな邦題が付いた1986年の米映画 元は舞台だったのか テレビで観たのは高校の時だと思う ヒロインは現実の聾唖者である女優が演じ、共演がきっかけでウィリアム・ハートと付き合い、後に…

んあーすうあぃすと、すぱーすた

「トリックスター」なる言葉が折々に浮かぶたび、剃髪に三角帽、鼻を赤く塗られ磔刑に処せられるキリスト像が重なるのだが、二十年ぶりに『ヴォネガット大いに語る』を読み、元ネタが判明する ニクソンVSマクガバンのリポート「神ご自身をも恥じ入らせるよう…

十の罪業――たとえば、愛とか

(挿入、脚注、注記を多用する 入れ子が甚だ読みづらい、二名済まない) アンソロジーの新刊(2005年)を読む 『十の罪業 BLACK』エド・マクベイン――赤本と黒本があり、スティーヴン・キング、ジョイス・キャロル・オーツの名が載った黒を迷わず手に取る*1 …

門がまえに月

今回はだらだとうなされるように書く 読者二名(ゼロもかなり可能性のある数字だがそれは考えない)には申し訳ない 漱石の『夢十夜』は個人的に掌小説の記念碑的作品 物語といえば「奇妙な味」一辺倒だった自分に、愉しみの術を拡げてくれた まあ、バタくさ…

「思い出」は・・・「知性」なんだ

「それは きっと別のフー・ファイターズ あたしじゃぁないと思う これがあたしなの さよならを言うあたしなのよ」

婉曲なトラックバック その六

「殺人学」のシニシズム ファンジン(ブログ)出身のSF作家、ジョン・スコルジー(とウェブ仲間たち)の『老人と宇宙』はハインラインの『宇宙の戦士』をオマージュした作品だそうですが(ちなみに続編の下敷きはビジョルドの某作かと思った)、ハインライン…

フィアスコ

新年最初のエントリが「大失敗」なのだ まあ去年の追記だからいいか 愛読者カードの走り書きを読んでもまとまらない、わからない 一年経たないのにこれでは困る とりあえず書き出してみよう(メモに番号は振ってない) レム無慚 キリスト教は人間が求められ…

世界の測量

過去に『経度への挑戦』デーヴァ・ソベルとアラン・ライトマンの『アインシュタインの夢』の二冊に愉しんでいなければ、ドイツ最大のベストセラーという触れ込みの本書は手にしなかったと思う 科学の世紀はまた科学者の世紀でもある その勃興と権勢――発明と…

今年ノ五冊

今年ノウチニ 08年読了の小説から五冊(順不同) クリスマスミステリーの二冊分が未読ですが、おそらく掛からないと予測して(エリザベス・ボウエン、ジョー・ヒル愛読者の皆さんごめん) アメリカにいる、きみ C・N・アディーチェ Oヘンリー賞受賞作家な…

「求めよ、さらば与えられん」とチクタクマンはいった

ボームが創作したオズ、キャロルのアリスのキャラクター達はサブカル作品に於いてもポピュラーで、もはや両書は現代人にとって神話の域に達しているとさえ思われます チクタクを含め(個人的にはクルマーが一番怖かった)ボームのキャラの登場頻度が高いのは…

イエスタディ、イエスタデー

SF小説には「リアル」を醸しだすため、未来のテクノロジーをあえて説明しない仕様のものがある 更に状況(いつー、どこでー、だれがー、なにをー、どうしたいのさー)を一切叙述せず、何ページも進んだ後にようやく、これは惑星プラントの管理者募集に関す…

パターン・フォー・サバイバル

ううむ、屋はなにやら「ネタ」の様相を呈してきたのでしょか? それではと――「衒学」趣味は手に余るので――存分に感傷的に、ヒステリックにわめいてみましょうと 1 暴走! 恐怖の反物質貯蔵ユニット ディアナはホロデッキに行き、機関部の最終試験プログラム…

神は銃弾

ドラマの影響? 24やERに限らず、むしろ選別男はサスペンスの王道 そこから、俺たちは正しいのか、抑、資源は本当に足りないのか、真に順当、合理的なのか、目前の人を救えずに・・・と、登場人物が動きだすhttp://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/…

説明することではなく、見渡しのない私のゲーム

判決についてここで何事かを述べるつもりはなかった そのためにデンゼル・ワシントンとサミュエル・L・ジャクソン、シェーカル・カプール監督を取り上げたエントリを用意していたぐらいだ けれど二、三の関連記事にコメントをつけた だから補う意味でざっと…