2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

世界の測量

過去に『経度への挑戦』デーヴァ・ソベルとアラン・ライトマンの『アインシュタインの夢』の二冊に愉しんでいなければ、ドイツ最大のベストセラーという触れ込みの本書は手にしなかったと思う 科学の世紀はまた科学者の世紀でもある その勃興と権勢――発明と…

今年ノ五冊

今年ノウチニ 08年読了の小説から五冊(順不同) クリスマスミステリーの二冊分が未読ですが、おそらく掛からないと予測して(エリザベス・ボウエン、ジョー・ヒル愛読者の皆さんごめん) アメリカにいる、きみ C・N・アディーチェ Oヘンリー賞受賞作家な…

「求めよ、さらば与えられん」とチクタクマンはいった

ボームが創作したオズ、キャロルのアリスのキャラクター達はサブカル作品に於いてもポピュラーで、もはや両書は現代人にとって神話の域に達しているとさえ思われます チクタクを含め(個人的にはクルマーが一番怖かった)ボームのキャラの登場頻度が高いのは…

イエスタディ、イエスタデー

SF小説には「リアル」を醸しだすため、未来のテクノロジーをあえて説明しない仕様のものがある 更に状況(いつー、どこでー、だれがー、なにをー、どうしたいのさー)を一切叙述せず、何ページも進んだ後にようやく、これは惑星プラントの管理者募集に関す…